仮想通貨確定申告のCSVダウンロード|取引所別漏れ事故ゼロガイド

「Cryptactを開いたら『取引所のCSVをアップロードしてください』と表示されたけど、CSVってどこからダウンロードするの?」
仮想通貨の確定申告をはじめて取り組む方が最初に詰まるのが、まさにここです。
Cryptactは優秀なツールですが、「データを入れてくれれば計算します」というスタンスなので、データを手に入れる作業は自分でやる必要があります。
この記事では、コインチェック・GMOコイン・SBI VCトレードの3取引所に絞って、CSVのダウンロード手順と事故りポイントを解説します。
この3取引所を使っている方は、この記事の手順通りに進めるだけでCryptactに必要なデータが揃います。
- なぜCSVは「全期間」でダウンロードしなければいけないのか
- コインチェック・GMOコイン・SBI VCトレード別のCSVダウンロード手順と漏れやすいCSVの種類
- ダウンロードしたCSVをCryptactにインポートする方法と確認ポイント
しんじCSVを取得する前に「自分はどの種類の取引をしていたか」を確認しておくのが事故防止の第一歩です。現物だけの方は一種類のCSVで済みますが、レバレッジ・貸仮想通貨を利用している方は種類別にCSVが必要です。
税理士でも金融のプロでもない、メーカー勤務の会社員しんじが、実際にCryptactを使うための準備として調べた内容をそのままお伝えします。
なるべく専門用語なしで進めますので、最後まで読んでみてください。
確定申告に取引所のCSVが必要な理由
損益計算ツールは「取引データ」がないと動かない
仮想通貨の損益計算には、「いつ・いくらで・何を・何枚取引したか」という全取引の記録が必要です。この記録を手動でツールに入力するのは、取引が数十件でも現実的ではありません。数百件になれば不可能に近いです。
CSVとは、取引履歴がまとまったデータファイルのことです。取引所はユーザーが確定申告に使えるようにCSVを発行する機能を持っており、このCSVをCryptactに読み込ませることで、損益計算が自動で動き出します。
なぜ「当年分だけ」ではダメなのか
CSVのダウンロードでよくある失敗が「今年の1月〜12月分だけ取得して終わり」というパターンです。これは正しくありません。
理由は、損益計算に使う「取得単価(総平均法)」の計算が、過去の全取引履歴を使って初めて正確に算出できるからです。
たとえばビットコインを2021年から毎月積み立てている場合、2024年分の損益計算には「2021年から2024年までの全購入データ」が必要です。2024年分だけ入れると「この仮想通貨の取得コストが不明です」というエラーがCryptactで出ることがあります。
取引所によってはデフォルトで当年分のみのダウンロード設定になっていることがあります。ダウンロード画面に日付の入力欄がある場合は、必ず「口座開設日〜現在」の期間を指定してください。「年度別に分けてダウンロードする必要はありません」。1つのファイルに全取引が入っている状態でCryptactに取り込むのが正しいやり方です。
最初、「今年分だけ取ればいいんでしょ?」と思ってた人は多いんじゃないかな、と調べてみたら思いました。総平均法の計算原理を知ると「そうか、ずっと持ってる銘柄は全期間が必要なんだ」と納得できます。
CSVダウンロード前に確認する3つのこと
どの取引所でも作業を始める前に、以下の3点を確認しておくと作業がスムーズになります。特に「取引の種類の確認」は、これを怠ったことで申告漏れが起きる最大の原因です。
① 自分が使った取引の種類を把握する
取引所によって、取引の種類ごとにCSVファイルが分かれています。主な種類は以下の通りです。
| 取引の種類 | 内容 | 別途CSVが必要な取引所の例 |
| 現物取引 | BTC・ETHなどの売買 | 全取引所共通 |
| レバレッジ取引 | 証拠金を使った取引 | GMOコイン |
| 貸仮想通貨・レンディング | 仮想通貨を貸し出して利息を受け取る | コインチェック |
| ステーキング | 報酬型の保有サービス | SBI VCトレードなど |
自分がどの取引を利用しているか事前に把握しておくと、「CSVを取り忘れた」という事故を防げます。現物取引だけなら一種類のCSVで済みますが、複数の取引タイプを使っている場合はそれぞれのCSVが必要です。
② ダウンロードは「全期間」で行う
前のセクションで説明した通り、CSVは口座開設日から現在までの全期間を含む設定でダウンロードしてください。日付の入力欄がある場合は「口座開設年〜現在」の最大範囲を指定します。
③ ダウンロード後はExcelで開かずそのままCryptactへ
これはCSVを初めて扱う方が特に注意してほしい点です。ダウンロードしたCSVファイルをExcelや数字アプリで一度開いてしまうと、文字コードが変更されてCryptactに取り込めなくなることがあります。
「中身を確認したくてExcelで開いたら、Cryptactに取り込めなくなった」というトラブルは珍しくありません。CSVは「データファイル」なので、人間が読むものではなくツールに読み込ませるものだと覚えておいてください。ダウンロードしたらそのままCryptactへアップロードするのが正しい手順です。
特にSBI VCトレードはこの問題が起きやすい取引所です。「取り込めない」「文字化けする」というエラーの多くはExcelで開いてしまったことが原因なので、最後のセクションで詳しく説明します。
コインチェックのCSVダウンロード手順
コインチェックのCSVダウンロードは、ログイン後の「アカウント」メニューから行います。操作自体はシンプルですが、「貸仮想通貨サービス」を利用している方はCSVが別途必要になります。
現物取引のCSVダウンロード手順
ログイン後、画面右上または左メニューから「アカウント」を選択します。
「入出金履歴」の画面内に「CSV出力」のボタンがあります。取引所での売買・送受金の履歴がCSVで出力できます。
日付の範囲を指定する欄がある場合は、口座開設時から現在までの最大範囲を設定してダウンロードします。
【事故りポイント】コインチェック貸仮想通貨のCSVは別途必要
コインチェックの「貸仮想通貨サービス」(仮想通貨を貸し出して利息を受け取るサービス)を利用している方は、現物取引のCSVとは別にもう一種類のCSVが必要です。
貸仮想通貨の利息収益は「雑所得」として課税対象になります。これを申告に入れ忘れると、後から税務署に指摘されるリスクがあります。
コインチェックのサイト内「コインチェック貸仮想通貨サービス」のページにログインし、そこから利息収益のCSVを取得します。「現物取引のCSVだけ取ったから大丈夫」と思っている方は要確認です。
Cryptactへの取り込み設定
Cryptactのインポート画面で取引所を選ぶ際は「Coincheck」を選択します。貸仮想通貨のCSVも「Coincheck」で取り込み可能ですが、Cryptact側で適切な取引タイプが割り当てられるかを確認しておくとより安心です。
インポート後は必ず「取引件数」が取引所の履歴画面と一致しているか目視確認してください。
GMOコインのCSVダウンロード手順
GMOコインはCSVダウンロード自体は分かりやすい位置にありますが、「現物取引」と「レバレッジ取引」でCSVが分かれている点が最大の注意点です。レバレッジ取引を一度でも使ったことがある場合は、必ず2種類のCSVを取得してください。
現物取引のCSVダウンロード手順
ログイン後、上部メニューまたはサイドメニューから「口座管理」を選択します。
「取引履歴」のページ内に「CSVダウンロード」のリンクがあります。現物取引の売買・入出金履歴が含まれています。
期間の指定がある場合は口座開設時から現在までの全期間を選択してダウンロードします。
【事故りポイント】レバレッジ取引のCSVは別の画面から取得する
GMOコインの「現物取引履歴」のページでCSVをダウンロードしても、レバレッジ取引の履歴はそこには含まれていません。レバレッジ取引は損益計算が複雑なため、別のページから取得する必要があります。
「口座管理」→「レバレッジ取引履歴」→「CSVダウンロード」から取得します。現物取引CSVとは別のページにあることを必ず確認してください。レバレッジポジションを一度でも保有したことがある場合は、このCSVも必須です。
GMOコインでよくある「損益がおかしい」というケースの多くは、現物取引だけCSVを取得してレバレッジ取引分を入れ忘れているパターンです。「レバレッジを使ったことがあるかどうか」は口座のポジション履歴を確認すれば分かります。
Cryptactへの取り込み設定
Cryptactのインポート画面で「GMO Coin」を選択し、現物取引CSVとレバレッジ取引CSVを両方アップロードします。2つを同時にアップロードしても問題ありませんが、1つ目をアップロードした後に取引件数を確認してから2つ目をアップロードすると分かりやすいです。
SBI VCトレードのCSVダウンロード手順
SBI VCトレードはCryptactへの取り込み時にトラブルが起きやすい取引所です。操作手順自体は難しくありませんが、「Excelで開いてしまうとファイルが壊れる」という問題に注意が必要です。
CSVダウンロードの手順
SBI VCトレードのCSVダウンロード手順は、サービスのUI変更に伴い画面の表示が変わる場合があります。
Cryptact公式のヘルプページには「SBI VC Trade」の最新のCSV取得手順が掲載されています。SBI VCトレード側のUIが変更された場合も、Cryptact側が対応手順を更新しているケースが多いため、公式ヘルプを最初に確認するのが確実です。
【事故りポイント】ExcelでCSVを開かない・ZIPファイルはそのまま使う
SBI VCトレードのCSVは、ZIPファイルで複数のCSVがまとめて提供されることがあります。このZIPファイルの中のCSVをExcelで開いてしまうと、文字コードが変換されてCryptactに取り込めなくなります。
- ZIPファイルはそのまま(解凍せずに)Cryptactへアップロードできる場合がある
- CSV単体でアップロードする場合も、Excelで開かずそのままアップロードする
- 「取り込めない」「文字化けする」エラーが出たらExcelで開いていないか確認する
Cryptactへの取り込み設定
Cryptactのインポート画面で「SBI VC Trade」を選択してアップロードします。エラーが発生した場合は、Cryptact公式の「SBI VC Trade」のヘルプページに対処法が詳しく記載されています。
SBI VCトレードのCSVは「Excelで開かない」さえ守れば、他の取引所と同じ手順で問題なく取り込めます。この一点だけ覚えておけばトラブルの9割は防げるはずです。
ダウンロードしたCSVをCryptactに取り込む手順
3取引所のCSVが揃ったら、いよいよCryptactへのインポートです。ここからは全取引所共通の手順になります。
インポートの基本手順
ログイン後のダッシュボード上部にある「取引履歴アップロード」または「ファイルのインポート」をクリックします。
一覧から「Coincheck」「GMO Coin」「SBI VC Trade」など、CSVを取得した取引所名を選択します。その後、ダウンロードしたCSVファイルをアップロードします。取引所を1つ選択して1つのCSVを処理するのが基本手順です。
インポートが完了したら、取引所の「取引履歴ページ」で表示されている件数と、Cryptactの取引件数が一致しているかを確認します。大きくずれている場合は期間の設定や取引種類の取り忘れを疑います。
3取引所全てのCSVをインポートし終えたら、Cryptactの「損益サマリー」で全体の損益合計を確認します。数値に大きな違和感がある場合は、取引の漏れや重複がないかをチェックします。
「ちゃんと取り込まれたか不安だから、もう一回アップロードしよう」とやってしまうと、取引件数が2倍になって損益計算がおかしくなります。インポートが成功しているかどうかは、取引件数の一致で確認しましょう。
エラーが出た場合の対処方針
インポート後にエラー(赤い表示)が出た場合、主な原因は以下の3つです。
- 取得単価が不明:全期間のCSVを取得できていない可能性が高い。再度全期間でダウンロードし直す
- CSVフォーマットエラー:Excelで開いてしまった・取引所名の選択が間違っている可能性。正しい取引所名でやり直す
- 取引データの欠損:種類別CSVの一部が漏れている可能性。貸仮想通貨・レバレッジのCSVが揃っているか確認する
エラーが出ても焦らなくて大丈夫です。Cryptactは赤い行に具体的なエラー内容を表示してくれるので、メッセージをよく読むと原因が特定できます。「取得単価が不足しています」というエラーなら、まずCSVを全期間で取り直してみてください。
まとめ:CSVが揃えば確定申告の作業は7割終わり
仮想通貨の確定申告で一番手間がかかる作業は、実は「CSVを正しく揃えること」です。Cryptactへのインポートや損益計算は、正確なデータさえあればツールが自動でやってくれます。
この記事のポイントを3点で振り返ります。
- CSVは必ず「全期間」でダウンロードする(当年分だけでは損益計算がズレる)
- 取引の種類ごとにCSVが分かれている場合は全種類取得する(GMOコインのレバレッジ・コインチェックの貸仮想通貨)
- CSVはExcelで開かずそのままCryptactへアップロードする(特にSBI VCトレード)
「まず自分が使った取引の種類を確認してみる」、それだけ今日中にやっておけば、作業の全体像が見えてきます。種類が分かれば、あとはその分だけCSVをダウンロードするだけです。
「CSVを取ればいいんでしょ」と軽く思っていたら種類が分かれていて焦った、という話はよく聞きます。でも事前に確認さえしておけば難しい話じゃない。このブログの読者は3取引所に絞れば大丈夫です。
よくある質問(FAQ)
- CSVのダウンロードに費用はかかりますか?
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コインチェック・GMOコイン・SBI VCトレードいずれも、CSVのダウンロード自体は無料です。取引所の口座にログインできれば、追加費用なしで取得できます。
- 口座開設した年のCSVと今年のCSVを分けてダウンロードする必要はありますか?
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必要ありません。全期間を1つのCSVにまとめてダウンロードしてCryptactへ取り込みます。年度別に分ける必要はなく、むしろ分けると取得単価の計算がズレる原因になります。
- 3取引所以外の取引所(bitFlyerなど)も使っている場合はどうすればいいですか?
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Cryptactは主要な国内取引所に対応しています。bitFlyerやBITPointなども「取引所一覧」から選択してCSVをインポートできます。対応していない取引所の場合はCryptactの「カスタムファイル」形式か手動入力を使います。
- スマホのアプリからCSVをダウンロードできますか?
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CSVのダウンロードはPCのブラウザからの操作が推奨されます。スマホアプリからはCSV出力機能がない場合が多く、ダウンロードしたファイルの管理もPCの方が格段にやりやすいです。Cryptactへのアップロードもブラウザ操作がスムーズです。
- CSVをCryptactに取り込んだら、次は何をすればいいですか?
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Cryptactに全取引所のCSVが取り込めたら、次は「損益サマリー」で雑所得の合計金額を確認し、確定申告書(e-Tax)の「雑所得・その他」に転記します。この手順についてはCryptact使い方記事で詳しく解説しています。







