Cryptactの使い方|登録・CSVインポートから確定申告まで

「Cryptactに登録したはいいけど、ここから何をすればいいんだろう…」
そう感じてこの記事にたどり着いた方、安心してください。
Cryptactは確かに最初の操作が少し分かりにくく、「どこから手をつければいいか」で迷う方がとても多いです。
この記事では、登録から確定申告書への転記まで一気通貫で解説します。
特にコインチェック・GMOコイン・SBI VCトレードを使っている方は、そのままこの記事の手順に沿って進められます。
- Cryptactへの登録・初期設定の手順
- コインチェック・GMOコイン・SBI VCトレードのCSVインポート手順
- 確定申告(e-Tax)に使う数値の場所と転記の方法
しんじ確定申告前にこの記事を読んでおけば、Cryptactの操作で迷うことはほぼなくなります。特に「インポート後のチェックポイント」は他の記事ではほとんど触れていない部分なので、しっかり読んでおいてください。
税理士でも金融のプロでもない、メーカー勤務の会社員しんじが、実際にCryptactを調べて確認した内容をそのままお伝えします。
専門用語は最小限にしますので、最後まで読んでみてください。
Cryptact(クリプタクト)とは?無料で使える仮想通貨の損益計算ツール
Cryptactができること3つ
Cryptact(クリプタクト)は、仮想通貨の損益計算・確定申告サポートに特化した国内のWebサービスです。
Cryptactを使うと、次の3つが自動でできるようになります。
- 複数の取引所のCSVを一括インポートして、銘柄ごとの損益を自動計算
- 確定申告に必要な「雑所得の合計金額」を数値で出力
- 取得単価の計算(総平均法・移動平均法)を自動処理
複数の取引所で取引していると、「どの銘柄をいくらで買って、いくらで売ったか」の計算が非常に複雑になります。
Cryptactはその計算を全部引き受けてくれるツールです。
手動でExcelに入力していた作業が、CSVをインポートするだけで終わります。



仮想通貨の税計算って「自分でやったら絶対ミスる」と思っていたんですが、Cryptactの仕組みを調べてみたら想像以上にシンプルでした。CSVを入れれば計算してくれる、という感覚が正しいです。
無料プランでどこまで使える?
Cryptactの最大のメリットは、年間100取引まで無料で使えることです。取引回数が少ない方は、無料プランだけで確定申告まで完結できます。
| プラン | 年間取引数 | 料金(税込) | こんな人向け |
| 無料 | 100件まで | 0円 | 取引が少なく、主要取引所のみ利用 |
| ライト | 500件まで | 約9,680円/年 | 月数回の取引がある人 |
| スタンダード | 5,000件まで | 約30,800円/年 | 頻繁に取引する人・DeFi利用者 |
| プレミアム | 無制限 | 約55,000円/年 | 高頻度トレーダー・法人 |
※ プラン名・取引件数上限・料金は変更される場合があります。最新情報はCryptact公式の料金ページでご確認ください。
「100件」というのは、購入・売却・スワップなど1回の取引を1件とカウントします。コツコツ積み立てをしている方や、購入だけでほとんど売っていない方は無料プランで十分なケースが多いです。



まず無料プランで試してみて、「件数オーバーです」と表示されたら有料プランを検討するという順番で問題ありません。最初から有料プランを選ぶ必要はないです。
Cryptactの登録方法【5分で完了】
メールアドレスで新規登録する
Cryptactの登録はメールアドレスがあれば完了します。取引所のメールアドレスと同じでも、別のものでも問題ありません。
Cryptactの公式サイト(cryptact.com)にアクセスして、トップページの「無料で始める」または「新規登録」ボタンをクリックします。
メールアドレスと任意のパスワードを入力します。Googleアカウントでのログインも可能です。利用規約に同意して「登録」をクリックします。
登録したメールアドレスに確認メールが届きます。メール内の「メールアドレスを確認する」リンクをクリックすると登録完了です。メールが届かない場合は迷惑メールフォルダを確認してください。
ログイン後の初期設定確認
登録後にダッシュボードが表示されたら、最初に設定を確認しておきます。
- 会計年度:1月〜12月(日本のデフォルト設定のまま変更不要)
- 計算方法:総平均法(デフォルト。税務署への届け出なしで使える)
- 通貨:JPY(日本円、デフォルトのまま)
「総平均法」を途中で「移動平均法」に変更すると、過去のすべての計算がやり直しになります。年の途中で変更するのは原則不可です。最初に決めた計算方法はその年は変えないようにしましょう。
取引所のCSVをCryptactにインポートする方法
【共通】CSVインポートの基本手順
どの取引所のCSVでも、Cryptactへのインポートの基本手順は同じです。
利用している取引所にログインして、「取引履歴」「口座履歴」などからCSVをダウンロードします。取引所ごとにダウンロード場所が異なりますので、後述の取引所別手順を参照してください。
Cryptactのダッシュボード上部またはメニューから「取引履歴アップロード」を選択します。「ファイルアップロード」タブをクリックします。
ドロップダウンメニューから該当の取引所名を選択し、ダウンロードしたCSVファイルをアップロードします。「取引履歴をアップロード」ボタンを押して完了です。
CSVをダウンロードする際、「今年分だけ」で期間を区切らないようにしてください。仮想通貨の取得単価は「初めて買ったとき」からすべての取引を積み上げて計算します。途中からのデータだけでは取得単価が正しく計算されません。取引を始めた最初の年からすべてのCSVをインポートするのが正しい手順です。
コインチェックのCSVインポート手順
コインチェックのCSVダウンロード場所は、ログイン後の画面から次の手順で進みます。
コインチェックにログインし、右上のアカウントアイコンまたはメニューから「アカウント」ページを開きます。
「入出金履歴」のページを開き、「CSV出力」ボタンをクリックします。期間は「全期間」または「取引開始から現在まで」を選択してください。
Cryptactの「取引履歴アップロード」画面で取引所として「Coincheck」を選択し、ダウンロードしたCSVファイルをアップロードします。
コインチェックの「貸仮想通貨(レンディング)」を利用している場合、レンディングの収益は取引履歴CSVには含まれません。「貸仮想通貨の利用履歴」から別途CSVをダウンロードして、Cryptactに「Coincheck Lending」として追加でインポートする必要があります。
GMOコインのCSVインポート手順
GMOコインにログインし、上部メニューの「口座管理」をクリックします。
「取引履歴」ページから「CSVダウンロード」を選択します。期間は全期間を指定してダウンロードします。
Cryptactで「GMO Coin」を選択してCSVをアップロードします。
GMOコインでは「現物取引の取引履歴」と「レバレッジ取引の取引履歴」が別々のCSVになっています。両方を利用している方は、それぞれのCSVをダウンロードして、Cryptactに別々にインポートする必要があります。片方だけインポートして計算が合わないというミスが多いので注意してください。
SBI VCトレードのCSVインポート手順
SBI VCトレードにログインし、メニューから「取引・口座管理」を選択します。
「取引履歴」ページで期間を「全期間」に設定し、「CSV出力」をクリックします。ファイルがダウンロードされます。
Cryptactで「SBI VC Trade」を選択してCSVをアップロードします。
SBI VCトレードのCSVは文字コードが「Shift-JIS」の場合があります。Cryptactにアップロードしたときに文字化けやエラーが出た場合は、CSVをメモ帳やテキストエディタで開き、「UTF-8」形式で保存し直してから再アップロードしてみてください。



複数の取引所を使っている方は、全取引所のインポートが終わってから損益を確認してください。途中の段階で損益を見ても正確な数値が出ないので、全部入れてからチェックする方が効率的です。
インポート後に必ず確認すべき5つのチェックポイント
CSVをインポートしただけで終わりにしてはいけません。インポート後の確認を怠ると、申告額が実際と大きくずれる事故につながります。次の5点を必ず確認してください。
Cryptactの「取引履歴」ページに表示される件数と、取引所の取引履歴ページの件数が一致しているか確認します。件数が大きくずれている場合は、CSVのダウンロード期間が正しく設定されていない可能性があります。全期間で再ダウンロードして再インポートを試みてください。
ステーキング報酬・レンディング利息・エアドロップなどの収益は、通常の取引CSVには含まれていない場合があります。これらの収益も原則として雑所得に含まれます。Cryptactの「手動入力」機能から追加するか、取引所が提供している別のCSVをインポートする必要があります。「取引はしていないが報酬はもらっている」という方は特に注意が必要です。
BTCをETHに交換した取引(スワップ)も課税対象です。取引所内のスワップ機能を使った場合、Cryptactが自動で拾ってくれることが多いですが、DEX(分散型取引所)や一部の取引所では手動入力が必要な場合もあります。取引履歴を見てスワップが抜けていないか確認してください。
Cryptactの取引履歴ページで赤いエラーマークや警告が出ている行がある場合、その取引は正確に計算できていません。よくある原因は「取得単価が不足している(過去の購入データが抜けている)」です。エラーがある場合は、該当銘柄の古いCSVが入っているか確認し、足りなければ再インポートしてください。
「損益サマリー」に表示された数値が、自分の肌感覚と大きくずれていないか確認します。「こんなに利益が出るはずない」「マイナスが多すぎる」と感じたら、CSVのインポート漏れや重複インポートの可能性があります。取引履歴ページで同じ取引が2行ずつ入っていないかも確認してください。



「5つも確認するの?」と思うかもしれませんが、全部で10〜15分もあれば終わります。ここを省いて後から申告ミスに気づく方が何倍もストレスになるので、ここはしっかりやっておく価値があります。
Cryptactの損益レポートの見方【確定申告に使う数値はここ】
「損益サマリー」画面の見方
インポートとチェックが完了したら、ダッシュボードの「損益サマリー」を確認します。ここに表示される数値が確定申告で使う情報です。
| 表示項目 | 意味 | 確定申告での使い方 |
| 実現損益 | その年に売却・交換して確定した損益 | 確定申告に使う数値(課税対象) |
| 未実現損益(含み損益) | まだ売っていない保有中の損益 | 使わない(課税対象外) |
| 収入金額 | 売却・交換した仮想通貨の時価合計 | e-Taxの「収入金額」欄に入力 |
| 取得費 | 売却した仮想通貨の購入コスト合計 | e-Taxの「必要経費」欄に入力 |
| 雑所得合計 | 収入金額-取得費=課税される利益 | 確定申告で申告する所得金額 |
確定申告で使うのは「実現損益(雑所得合計)」のみです。保有中の含み益・含み損は今年の申告には関係ありません。



「実現損益」と「未実現損益」の違いはとても重要です。含み益が大きくても、売っていなければ今年は課税されない。でも売った瞬間に「実現」して課税対象になる。ここを混同している方が意外と多いので、必ず確認しておいてください。
確定申告レポートのダウンロード
損益サマリーを確認したら、確定申告に使う正式なレポートをダウンロードします。
Cryptactのメニューから「確定申告」または「損益計算書」を選択します。申告対象の年度を選択してください。
「レポートをダウンロード」ボタンからPDFまたはCSV形式でダウンロードします。PDFは確認用・保存用、CSVは後でデータとして使いたい場合に使います。このレポートに「収入金額」「取得費(必要経費)」「雑所得合計」が記載されています。
確定申告書(e-Tax)への転記手順
e-Taxの「雑所得・その他」に入力する
Cryptactで数値が確認できたら、e-Taxに入力します。仮想通貨の損益は「雑所得」→「その他」の欄に入力します。
国税庁の確定申告書等作成コーナーにアクセスし、マイナンバーカードでログインします。「令和○年分の申告書を作成する」から進みます。
「収入・所得の入力」の画面で「雑所得」を選択します。雑所得の中の「その他(業務以外)」を選択してください。「公的年金等」や「業務(副業)」ではなく「その他」を選ぶことが重要です。
以下のように対応させて入力します。
・「収入金額」← Cryptactレポートの「収入金額合計」
・「必要経費」← Cryptactレポートの「取得費(必要経費)合計」
種目(名称)は「暗号資産取引」と入力します。
入力内容を確認し、税額の計算結果を確認したらマイナンバーカードで電子署名を付けて送信します。申告期限は翌年3月15日です。
e-Taxの雑所得の入力画面には「公的年金等」と「その他」の2種類があります。年金収入がある方が特に間違えやすいポイントです。仮想通貨の損益は必ず「その他(業務以外)」に入力してください。間違えると計算が大きくずれます。
無料プランで足りない場合|有料プランの選び方
取引が100件を超える場合の考え方
Cryptactを使い始めて「取引件数が無料プランの上限(100件)を超えています」と表示された場合、有料プランへの移行が必要です。
ただし、「無料枠を超えそうだから取引を減らそう」という発想はやらなくていいことです。取引は投資判断で決めるもので、税務ツールのプラン上限に合わせて変えるものではありません。
有料プランの年間費用は数千円〜数万円です。計算ミスによる追徴課税や税理士費用と比べれば、かなりコストパフォーマンスが高いと言えます。
もっと詳しく:自分に必要なプランの判断基準
取引件数の目安:積立(毎日購入)をしている場合は年間365件以上になるため、ライトプラン(500件)以上が必要です。週1〜2回程度の取引なら無料〜ライトプランで収まることが多いです。DeFiやNFT取引が多い方はスタンダードプラン以上を検討してください。また、Cryptactは年をまたいでも取引履歴を保持してくれるため、一度設定すれば翌年以降は継続して使えます。
まとめ:Cryptactで確定申告をスムーズに終わらせよう
この記事でお伝えしたことを3点にまとめます。
- 登録はメールアドレスだけで5分。初期設定は「計算方法:総平均法」を確認して変えないこと。
- CSVは全取引所・全期間でダウンロードしてインポート。インポート後は5つのチェックポイントを確認。
- e-Taxには「雑所得・その他」に「収入金額」と「必要経費」を入力する。入力欄の選択ミスに注意。
「完璧にやらなきゃ」と思うと進めなくなります。まずCryptactにログインして、一番使っている取引所のCSVを1つインポートするところから始めてみてください。それだけで、自分の損益の全体像が見えてきます。



確定申告を「難しそう」と感じている方ほど、Cryptactを使い始めたときに「思ったより簡単だった」という感想を持ちます。ツールが難しいのではなく、「何をすれば終わりか」が見えていないだけのことが多いです。この記事の手順通りに進めば、初めての方でも確実に完結できます。
よくある質問(FAQ)
- Cryptactは本当に無料で使えますか?
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年間取引件数が100件以内であれば、無料プランで損益計算から確定申告レポートの出力まで使えます。100件を超える場合は有料プランへの移行が必要です。まず無料で試してみて、件数オーバーが出てから有料プランを検討するので問題ありません。
- CSVを間違えてインポートしてしまった場合はどうすればいいですか?
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Cryptactの「取引履歴」ページで、インポートしたファイルを個別に削除できます。「アップロード済みファイル一覧」から誤ってインポートしたファイルを選択して削除し、正しいCSVを再インポートしてください。
- 複数の取引所を使っていますが、全部インポートしないといけませんか?
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はい、利用しているすべての取引所のCSVをインポートする必要があります。一部の取引所だけでは取得単価が正しく計算されず、損益の計算額がずれます。使っていない・ほとんど残高がない取引所も含めて、取引があった全取引所を対象にしてください。
- 昨年分と今年分を別々に計算する必要がありますか?
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確定申告は年度ごとに行いますが、取得単価の計算は取引を始めた初年度からすべての履歴が必要です。昨年分のCSVを今年のCryptactにインポートしていなければ、今年分の計算が正しくなりません。Cryptactは年をまたいで取引履歴を保持してくれるため、一度設定すれば翌年以降は追加分のCSVだけをインポートすればOKです。
- 損益がマイナス(損失)の年も確定申告は必要ですか?
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給与所得者の場合、仮想通貨の損益通算後の雑所得が20万円以下であれば、所得税の確定申告は原則不要です(他に申告理由がある場合を除く)。損益がマイナスの年も、住民税の申告が必要なケースがあるため、お住まいの市区町村に確認することをおすすめします。







